えひめけんりつうわじますいさんこうとうがっこう

愛媛県立宇和島水産高等学校

本校は魚類養殖生産量日本1位の愛媛県の中でも、特に養殖業が盛んな宇和島市に位置しています。学校は穏やかな宇和海に面しており、桟橋からすぐに船に乗って実習に行くことができます。水産業や海運業に興味のある人、海や船、海洋生物が好きな人、自然の豊かな環境で生活したい人、地域を盛り上げたい人、様々なことに挑戦したい人にはぴったりの学校です。
  • #集団
  • #
  • #個室
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学校の特長

船舶や水産を学べる施設が充実!

学校は宇和海に面しており、桟橋には小型実習船「つるしま」と「海華」、船外機やカッターが停泊しています。校舎内にも操船シミュレーター、生物飼育実習室、食品製造実習室、様々な実験室など、専門的かつ実践的に学べる施設がたくさんあります。また校外にも大型実習船「えひめ丸」や海面養殖筏があります。是非見学に来てください。

学科・コースの学びの特長

水産業、海運業を支える3学科で構成されています。

海洋技術科では船員教育に力を入れており、2年生になると海洋漁業コースと海洋工学コースに分かれます。卒業すると大型船舶の乗組員に必要な4級海技士の筆記試験が免除されます。さらにその後2年間専攻科に進学すると、3級海技士の取得ができます。商船だけでなく、漁船にも就職できることが魅力です。令和9年度からは新たなえひめ丸で実習を行うことができます。 水産増殖科では、宇和島の水産業に欠かせない増養殖についてや、海洋環境について学んでいます。新たな魚種の種苗生産にも取り組み、現在はシロギス、マサバ、シロアマダイ、マダコ、オオバウチワエビなどに挑戦しています。 水産食品科では、宇和海で漁獲された水産物の加工や販売、商品開発などを行っています。高度な衛生管理も行い、対米輸出の認証も受けています。そして実際に海外へ行き、試食販売をしたり、市場調査をして新たな商品開発のヒントを得ています。

地域と協働した学び

地域の水産業での現場実習

水産増殖科では魚類養殖業、真珠養殖業、漁協など、水産食品科では水産物の一次加工場、鮮魚店、飲食店、蒲鉾店などで実習を行います。地域産業で働く楽しさややりがいを感じることができます。

生活・住まいの様子

2つの寮があります

次のとおり2つの寮(県立寮、市立寮)があります。 県立寮は2人部屋、市立寮は個室です。 どちらかを選択して入寮を申し込むことができますが、申込状況によって希望に添えない場合もあります。ただし、女子生徒は市立寮のみ入寮可能です。 県立寮の申込受付については、直接学校にお問い合わせください。 市立寮の申込受付については、令和7年12月4日(木)から12月23日(火)まで行います。 申請方法など詳細は、市のホームページでご確認ください。 (市ホームページ)https://www.city.uwajima.ehime.jp/soshiki/30/u-studentdormitory.html ・県立寮(男子寮) 学校から自転車で10分程度の場所に位置しています。定員30名で集団生活をしており、毎日本校教員が交代で舎監当直をします。2人で1部屋を使用しますが、朝、夕の食事のときはみんなが食堂に集まって、作りたての美味しい料理をいっしょに食べます。刺身やカツオのタタキが出ることも!起床・就寝点呼があるほか、学習時間も決まっており、生活リズムを整えられます。仲間との親交を深めたい、一人暮らしは不安という生徒にはぴったりの寮です。 ・市立寮(令和8年4月開設) 学校から自転車で15分程度の場所に位置しています。定員84名で、市内4つの県立高校等に在籍する生徒が入寮対象です。 すべて個室で、ユニットバス・トイレ、ミニキッチンが付いています。洗濯機や冷蔵庫、机などの備品、WiFiも完備です。 個室ですが、起床・就寝点呼はもちろん、清掃等の役割分担や決まった時間にいっしょに食事をとるなど、県立寮と同じように規則正しい共同生活を送ることができます。生徒が不在の時間帯以外は管理人が常駐し、男女別フロアでセキュリティ管理も行いますので、防犯などの面でも安心です。

留学地域の特長

穏やかな宇和海に面した、歴史ある南予の中心都市

宇和島市は、城下町で、愛媛県南部(南予地方)の中心都市です。西側の宇和島市の面する宇和海はリアス海岸の穏やかな海でありながら、定期的に黒潮が流入する豊かな海です。そのため、海に潜ると多種多様な海洋生物を発見することができ、釣りをすると良型のマアジやアオリイカを釣ることができます。 現存12天守の一つである宇和島城は、その天守が「重要文化財(建造物)」に指定されており、伊達政宗の長男である秀宗が宇和島藩の初代藩主を務めました。また、闘牛や牛鬼祭りなど伝統的な行事もあります。鯛めしやじゃこ天などの郷土料理は今でも多くの店で出されており、地元の人にも観光客にも人気です。 主要産業はやはり養殖業で、魚類養殖生産量および海面養殖生産額は全国1位です。特にマダイやシマアジの生産量は全国1位、ブリは全国2位です。アコヤガイを使った真珠養殖も盛んで、真珠の生産量で全国2位です。(令和5年度)

特色ある実習(水産食品科)

HACCP認証、対米輸出の認証を受けた食品製造実習

学校には食品製造実習がありますが、食品認定機構のHACCPの認証だけでなく、アメリカのFDAという機関に施設登録や製品登録等もしており、輸出できる製品を作れます。社会に出ても通用する衛生管理を身に付けることができます。

特色ある部活動(水産食品研究部)

フィッシュガールのマグロ解体ショー

水産食品研究部でマグロの解体ショーを行う女子生徒を「フィッシュガール」と呼んでいます。日本各地だけでなく、アメリカ(シアトル、ハワイ等)やマレーシア、ベトナムなどで解体ショーを行い、愛媛の水産物の魅力を発信しています。もちろんフィッシュボーイも募集しています。

特色ある実習(水産食品科)

海外向け食品の開発

アメリカ輸出の認証を得ているため、学校で作った製品を海外の方に商談し、実際に海外に販売に行くこともできます。また現地で市場調査をして、新たな商品を開発することもできます。現在、海外では日本の水産物がとても人気です。海外に販売できるかできないかは、利益に大きな差が出ます。

海洋技術科の特徴

船員教育に特化した学科です

海洋技術科は海技士免許が必要になる大型船舶(商船、漁船)の乗組員を育てる学科で、四級海技士養成施設として国土交通省に認可されています。 船員になる!という明確な目標を持つ高校生が集まり、船員になるための勉強や実習を行います。 また卒業後の進路選択のためのガイダンスや企業懇談会を豊富に行い、在校生の満足度が非常に高くなっています。

企業との連携(水産食品科)

新商品開発

企業と連携した活動も豊富で大人と話す機会がたくさんあります。水産業を盛り上げたいという共通の思いをもって商品開発に取り組み、商品ができたら販売促進活動も行います。この学校は、地域の方々が時には先生になってくれて、学ぶことが多くやりがいも感じられます。最近では、岐阜県本社の企業とじゃこカツバーガーを作りました。アイデアを出し合い、何度も試作して、最後は企業の開発担当者と一緒に調整して商品化を実現しました。

特色ある実習(水産増殖科)

マダイの種苗生産・育成実習

水産増殖科ではマダイを卵から親魚まで育てる実習を行っています。オスとメスの親魚を水槽に飼って産卵させ、卵を小さな水槽に入れて孵化させ、そこに学校で培養したシオミズツボワムシを与えて育て、大きくなってきたら学校の小型実習船で生簀まで運んで出荷サイズまで育てます。2年生の春に生まれたマダイは、卒業するころに出荷サイズまで育ちます。

特色ある実習(水産増殖科)

実習で真珠を作る

宇和島は全国でも有数の真珠の産地です。春にアコヤガイに真珠の核を入れ、学校のイカダにつるしながら定期的に管理し、冬に真珠を取り出します。真珠に核を入れる技術は非常に難しいのですが、家業で真珠をしている生徒がいるときれいな真珠がたくさんできることも!?

特色ある実習(水産増殖科)

新魚種の種苗生産実習

マダイは養殖技術がかなり確立していますが、まだまだ養殖技術が確立していない水産生物がたくさんいます。水産増殖科では、オオバウチワエビ、マダコ、シロアマダイなどの種苗生産に取り組んでいます。マダイのように、自然産卵する生き物もいれば、アマダイやマサバのように人工授精しなければならない生き物もいます。またオオバウチワエビの幼生はクラゲ、マダコの幼生はカニの幼生を食べるなど、育て方も生き物によって全然違うので、とても奥が深いです。「こんな生物の種苗生産をしてみたい」という思いがあれば、挑戦することができます。

海外での活動(水産食品科)

市場調査から販売まで

シアトルで活動した様子がテレビ放映されました。是非ご覧ください。 https://youtu.be/_5LK1G4uYcg?si=5PMurwvgJtqnrugc

詳細情報

学校概要

住所

798-0068

愛媛県宇和島市明倫町1-2-20

TEL
0895226575
学校タイプ
全日制
学校種別
共学
県外生徒募集の定員
27
学科・コース
  • 海洋技術科
  • 水産増殖科
  • 水産食品科
教員数
71
生徒数(2025年度)

全校生徒 166名(男11749)

  • 1年生3クラス 57名(男3720)/内県外生徒1
  • 2年生3クラス 55名(男3619)/内県外生徒7
  • 3年生3クラス 54名(男4410)/内県外生徒5
制服

学費・生活費

入学初年度の経費等

入学金
5,650円
授業料
0円
制服
64,900円
体操服・体育用品等
20,600円
教科書・副教材等
22,522円
PC・タブレット等
0円
修学旅行積立金
0円
学校諸費
0円
合計
113,672円

PC・タブレットは貸出

生活費(月)

住居費(月額/円)
0円
食費(月額/円)
0円
光熱費(月額/円)
0円
合計
0円

※県立寮の場合 住居費(月額/円)43,000円(光熱費と食費(昼食を除く)を含む) ※市立寮の場合 令和8年度から開設する市立寮の寮費等は宇和島市のホームページ(https://www.city.uwajima.ehime.jp/soshiki/30/u-studentdormitory.html)でご確認ください。

居住タイプ

住居タイプ
集団
暮らしタイプ
住居からの通学手段
自転車
住居からの通学時間
10分
住居のサポート
-
備考
(県立寮)2人で一部屋を使用する。毎日交代で教員が舎監当直をする。先輩が生活のサポートをしてくれる。男子生徒のみ。
住居タイプ
個室
暮らしタイプ
住居からの通学手段
自転車
住居からの通学時間
15分
住居のサポート
-
備考
(市立寮)令和8年度から新設される寮である。男女でフロアを分け、セキュリティ対策も行う。部屋にキッチン、風呂、トイレ完備。食事も提供する。

部活動

陸上競技
サッカー
バドミントン
文芸
ボランティア
ボート
硬式テニス
卓球
カッター
総合スポーツ
海洋技術研究
水産増殖研究
水産食品研究

卒業後の進路

卒業後の進路
国公立大学
私立大学
短期大学
専門学校
就職
専攻科
その他
卒業生数
2024年度0103184127
2023年度0025254137
2022年度2305279248

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